話し合いのテーマとして、(1)取組に際しての創意工夫、(2)教育ファームの効能として実感していること、の大きく2つが取り上げられた。
なかでも20代の親が多い、ヤングファミリー参加型の団体からは、以下のような報告があった。
「ピアスに茶髪のお父さんで、普通に見れば『え、田んぼに入るの?』というような外見の人が、『二人の子どものためにやります』と、スタッフ代わりに動いてくれる。教育ファームで子育ての形にも変化が現れている」
「知らない家族同士が、いっしょに田んぼに入って、同じ作業をして会話する。そんなつながりができあがるのが農業体験。『たいへんなんだけど楽しいよね』と言いあえるチャンスを提供していくことの大切さを感じている」
「意外だったのは若いのにみんなマナーがいいこと。ほ場にはゴミが一切残っていない。ゴミが落ちていたら誰かが拾っていき、来た時よりもきれいになっている。これは参加者みんなにとって、田んぼがとても大切な場所として認識されているということだ」
など。ちなみにこの団体では、田植えの参加者は110人以上、うち30人くらいが乳幼児だという。
親子参加型の教育ファーム体験が、家族や食生活のあり方に予想以上の効果をもたらしている状況が、よく伝わってくる報告だった。
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文責:九州・沖縄BL事務局 矢野菜穂