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名物ずんだ白玉から学ぶ 農家の庭先の豊かさ

2009 年 8 月 29 日
彩りカラフル黒米粉(古代米)入りずんだ白玉と長なす漬け

黒米粉入りずんだ白玉と長なす漬け

NPO法人せんだいプチファーム(宮城県・仙台市)

 5月に定植した枝豆と長ナスが、畑で「とってくれ~」と呼んでいるかのようにたわわに実る。今日は、仙台市内から親子連れを含めて8人の参加者が集まり、採りたてを調理して仙台名物の「ずんだ(※)」白玉づくりと、長なす漬けに挑戦する。
(※ずんだ:つぶして甘く調味した枝豆)

 畑から引き抜いて山と積まれた枝豆。手でサヤを一つひとつとるのは根気がいる作業だ。30分も続けていると、ああちょっとしんどいな~という空気が流れはじめた。それをみかねて「機械も使ってみましょうか」と助け船をだしたのは、NPOせんだいプチファームの若き[農場長]三浦隆弘さん。

ひたすらサヤをもぎ取る。山盛りの枝豆に埋もれそう。

ひたすらサヤをもぎ取る 山盛りの枝豆に埋もれそう

 電源オン!うなりを上げる機械に枝豆の根元をしっかり握ってさしこむと、数秒で引き抜いた枝にはサヤが一つも残っていない。落とされた枝豆のサヤが選別機をすべりながら、実の入ってない細いものは隙間から落ち、良品だけたまっていくしくみだ。
 「すごーい!」
 自分たちがやっていた手作業と比べ、驚くやら楽しいやら。わたしも、オレもと次々に挑戦。数十分はかかりそうだった作業が、数分で終わってしまった。

 「これは農機メーカーが枝豆用に作ったんですか?」
 「機械にお金をかけて、農場長の利益は上がるのですか?」
 「適正な値段でいっぱい売れてくれないと困ります」と三浦さん。手間と効率、投資、値ごろ感のある販売価格、それが利益に見合うかどうか……いつもやさしい表情の三浦さんに、苦心している農家の姿が垣間見える。

枝豆をさしいれると「あっ」ちゅう間

さしいれるだけで「あっ」ちゅう間

 手分けしてつくったずんだ白玉と仙台長なすの[べったら風] (即席漬けに甘酒をまぶす)を、みんなで完食。
 「つくられ方のわからないずんだ餅は、お店で100円で買えますけど、こうして農家の庭でつくって食べるのは本当に豊か。はじめ娘はずんだに甘味を足して食べていましたが、おしまいにはそのまま食べていました。食材そのものの味に気づいたかもしれません」と、親子で参加した40代の女性。

 「教育ファームをきっかけに農と食のことを考える機会がたくさん増えてほしいんです」と、若い農場長は結んだ。

 

文責:東北ブロック事務局 渡辺征治

 (せんだいプチファームの7月4日の活動レポートはこちら