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生ゴミ堆肥で種から育てる元気野菜

2009 年 9 月 4 日
いいにおいがする堆肥で種さんも喜ぶよ

いいにおいがする堆肥で種さんも喜ぶよ

小鳩60食農地域連携協議会(佐賀県・武雄市)

 9月とはいえ、九州は佐賀県、山に囲まれた盆地である武雄はまだまだ夏の暑さ。午前9時過ぎだというのに30度近い気温のなか、老人会や元気野菜生産グループ山内町オアシス会の面々が準備をしている畑に、近くの小鳩の家保育園の年長さん17人が勢いよく登場した。雨の日も風の日も日照りの日も「畑のパトロール」が子どもたちの日課だが、今日は土をつくって冬野菜の種を植える日、ただのパトロールとは違うのだ。

 昨年は野菜を苗から植えてまあまあのデキ。今年は思い切って種から育てることに切り替えた。
 「苗からだと、伸びていく姿を見て成長を感じることはできるけれど、なぜ植物は実をこしらえて種を残すのか理解するのは難しい」と、井上一夫園長は語る。
 「種を播いてみて、あの小さな粒から芽が出て大きくなっていくことの本当のすごさがわかる。一粒が何百倍何千倍に増える『実り』を体感できる。種を育む環境が大切だということ、堆肥を混ぜ込んで土が元気に豊かになることで多くの実りがもたらされることもわかるんですよ」

ひとりずつ耕耘機体験「もっとやりたいよー」

ひとりずつ耕耘機体験「もっとやりたいよー」

 「おいしい土を下平のおいちゃん(山内町オアシス会代表)から教えてもらった」
 「ものすごおいしいキュウリやらスイカができたんよ」
 「もー、びっくりやん」
 何よりも土をつくることの大切さを知っている子どもたち。保育園から出た調理クズを発酵させた生ゴミ堆肥でも「これ、いいにおい」と、胸にいっぱい抱えてきては、冬野菜の畑に堆肥の山をつくり、その山を崩して畑に伸ばす。まるで砂遊びと同じ要領だ。
 それから耕耘機で耕して種を播いて……たっぷり二時間、フルに体を使う、大人でもフーフーいうこの作業を、子どもたちは楽しげにこなしていった。

「早く大きくなってね…」

「早く大きくなってね…」

 「最後にみんなで魔法をかけていかんば」と井上園長。
 するとみんな一列になって畑の前に並び、
 「ダイコンさん、ニンジンさん、おおきくなってください」と、小さいかわいい声で合唱して合掌。

 こんな保育園がだんだん増えていくことを願います。

文責:九州・沖縄ブロック事務局 矢野菜穂