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落ち穂拾いも稲刈りの大切な仕事

2009 年 9 月 18 日
イモリ発見!地元では「アカハラ」と呼ぶ

イモリ発見!地元では「アカハラ」と呼ぶ

静原コスモストピアの会(京都府・京都市)

 今日は秋晴れ、絶好の農作業日和。京都市の街中からやって来た乾隆(けんりゅう)小学校3年生の子どもたちが、静原小学校の全校生徒とともにイネ刈りに励む。
 初めは歓声を上げていた子どもたちも、作業が進むにつれて静かになり、手を動かすピッチが上がってきた。昼までに終了させるため、地元の農家がバインダーを押しながらイネを刈りはじめる。コンバインよりも旧式な機械に、方々からは「懐かしいなあ」という声が上がる。

 やがて落ち穂拾いが始まった。所々に散った落ち穂も、集めると相当な量になる。せっかく実った米を一粒たりとも無駄にしてはならじと、せっせと拾い集める大人の姿を見て子どもたちも次々と加わっていく。言葉ではなく、その場の空気から学んでいるのだろうか。たくさん拾えた子は、とっても嬉しそう!手刈りをしていた頃は、この落ち穂拾いが農家の子どもの大切な仕事だった。

「あっ、まだ落ちてる!」

「あっ、まだ落ちてる!」

 静原女性会の西村勝栄さんが畦の草をせっせと刈りながら、「汚くしとったら田んぼを貸してくれはった人や、隣の畑の人に申し訳ないからね。来年のためにも掃除しとかんと」
 長年にわたって自家用のお米づくりに携わってきた西村さんの言葉は続く。
 「イネ刈りは、刈ったら刈ったままではダメ。こうやってきれいにするのも仕事のうちやねえ。昔はいろんな仕事がありました。イネを束ねたり、落ち穂拾ったり、稲木にかけたり。乾いたら足踏み脱穀でしょ。ワラは押し切りで切って、来年の肥料になるように田んぼにまんべんなく蒔きました。イネを刈った後もいろんな手伝いをやったわ」

コンバインで脱穀。残したワラで、しめ縄などをつくる予定

コンバインで脱穀。残したワラで、しめ縄などをつくる予定

 当時の「お手伝い」を経験してきた人たちは、次々と仕事を見つけてはキビキビと動く。それに感化されるように保護者や先生たちも動き、大人たちの姿を見て子どもたちも動きはじめる。
 地域の先達たちとともに多様な人たちがかかわることで、自ずと昔ながらの空気がよみがえってきた。言葉を介さずとも自然に伝わる連帯感。田んぼの共同作業は、誰もが出席できる最高の教室なのだ。

文責:関西ブロック事務局 近藤直子