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農家発、女子学生経由、参加者親子行き「教育ファーム」

2009 年 10 月 10 日

NPO法人オリザ・ネット(宮城県・仙台市)

「そこをね、くるっと…!」

「そこをね、くるっと…!」

 鎌を手に手に集まった宮学ガールズ(宮城学院女子大学食品栄養学科学生16名)に、指導農家の鈴木久さん(84歳!元気!)がイネ刈りの手順を説明する。ワラを一束、颯爽と腰にくくりつけ、イネの株元に手を伸ばしてザク、ザク、ザクとリズミカルな歯音を秋晴れの空に刻む。
 刈って一把をまとめるまで1分もかからない!ひたすら目を丸くして「お~!」と感嘆の声を漏らすガールズたち。もう一度くりかえし実演してもらう……

「お母さん、そのままぐいっと持ちあげましょう」

「お母さん、そのままぐいっと持ちあげましょう」

 およそ1時間後、宮城学院女子大学付属幼稚園の子どもたちとお父さんお母さんがマイクロバスで到着。今度はガールズたちが教える番だ。鎌を握る手もぎこちないお父さんお母さんに、さっき教わったばかりの稲束の結い方をたどたどしく指導する。
 「ひとつかみのイネを、バツの字みたいに地面に置いてください。交差しているところに、ワラをくるっと回して、地面の上で逆さに転がして(パタン!)、持ち上げると、イネの重みでくるっと回ります」
 結わえたワラの一端を、もう一端でこしらえていた輪にくいっと押し込んで締める。
 「ぽんぽんと元を叩いて揃えてできあがりです!」

「しっかりつんでろよ、そーれ、かけろ!」

「しっかりつかんでろよ、そーれ!」

 お母さんが「これ一粒一粒がお米だよ、わかる?」と稲穂を差し出すと、爪でつまんで「固~い…」とつぶやく子どもたち。
 小さな手でわっしとイネの束をつかめば、束から飛び出したわらの先端が顔をチクリチクリ、持ち上げた瞬間に株元が顔に当たり(グサッ!)、イテッとひるむ男の子、でも負けない、お父さんお母さんの手も借りてはさに掛けていく。
 宮学ガールズの刈り始めから、約2時間半。30アールあまりのイネはきれいさっぱり、丸刈り少年の頭のようにすがすがしい。
 「楽しいですね。今は庭も土もないマンション暮らしですけど。それにしても、農家の皆さんはいい顔してますよね」と30代のお父さんが語れば、「田畑の体験をした日は、ほんと食卓での話題も増えます」と、40代のお父さんもほくほくと笑った。

 

(NPO法人オリザ・ネットの6/198/22の活動レポートもあります)

文責:東北ブロック事務局 渡辺征治