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漁師直伝 お魚丸ごと「スゲー」体験

2009 年 10 月 21 日
漁師の包丁さばきに熱い視線

漁師の包丁さばきに熱い視線

有田地区漁業青年協議会(和歌山県・湯浅町)

 和歌山県湯浅町は漁業、なかでも「シラス漁」の盛んな町。この日は漁港に近い田栖川小学校で、漁師のお魚料理教室が開かれた。メニューは、アジのツミレ汁とシラスの釜揚げ。 講師の住山和広さん(有田地区漁業青年協議会副会長)が、子どもたちに囲まれるなかアジの三枚おろしの実演を披露する。

 身を乗り出した子どもたちの視線は、住山さんの包丁さばきに釘付けだ。スーッと包丁を入れるだけで、美しい2枚の切り身と骨に分かれる様子に歓声が上がる。「うわー、きれい!」「おー、すげー、すげすげー、すげー!!」と、「スゲー」の嵐。今まで何気なく食べてきた魚が、こんなカッコイイ技でさばかれていたとは……!

初体験にチャレンジ

初体験にチャレンジだ

 いよいよ子どもたちの番。包丁を手に神妙な表情で着実にさばいていく。「おろすのって、けっこう楽しい」と、魚を手でつかむことを怖がらない、さすが漁業の町の子どもたち。三枚おろしを終えた子たちは、丸ごとさばいたという達成感で満面の笑みを浮かべる。だから、おろした身をフードプロセッサーに入れるときも、名残惜しそう。
 次は釜揚げシラスづくり。初めに生のシラスを試食する。地元でも一般的には釜揚げした後のものしか出回らないため「シラスって生で食べられるの、知らんかった!」と、驚きの声が続出。プリプリツルツルした食感がおいしい生シラス、お湯が煮え立つ大鍋に入れた途端一瞬で白くなることも、子どもたちにはおもしろい。次々に大鍋に投入していく。

釜揚げにしたら透明なシラスが大変身

釜揚げにしたら透明なシラスが大変身

 出来上がった料理を囲んで、「いただきまーす!」。ツミレ汁はダシがきいていて実に美味。ご飯がすすむ茹でたてのシラスに子どもも大人も大満足だ。

 「子どもたちに地元の漁業のことを知ってもらって、地元の魚を食べてほしいんです」と語るのは会長の南村嘉秀さん。漁師だけでなく、この地域ではみんな海産物を身近に感じ、分かち合いながら育ってきた。地域と学校の連携によって、今またこの気風が子どもたちへ伝わり始めている。

文責:関西ブロック事務局 近藤直子