まん丸の味噌玉に「おいしくなーれ」の願いを込めて
2010 年 1 月 31 日日進野菜塾(愛知県・日進市)
お米と味噌づくりを行う連続講座(詳しくは7/20のレポート)はいよいよ第8回、自分たちが畑で育てた大豆を使い、約40人の参加親子が6つのグループに分かれて味噌づくりに挑戦!
「お子さんが味噌をこねる作業に参加すると、不思議とおいしい味噌ができると言われます。おいしくなーれ!と、願いを込めてつくりましょう」
日進野菜塾のスタッフ、味噌マニアの豊嶋環未さんの指導でプログラムはスタート。
味噌づくりの工程は、一晩水につけた大豆を煮込む、米こうじと塩を混ぜ合わせる、煮込んでやわらかくなった大豆をすりつぶす、大豆の熱が冷めたら塩とこうじを入れてよく交ぜ合わせた後まん丸の玉(味噌玉)にする……交ぜたり、練ったり、つぶしたり、子どもにとってとても楽しい作業だ。
今なにをつくっているのかたずねると、
「お団子!」
「白あん!」
「雪だるまー!」
いろんな答えが返ってきた。仕込む人によって味噌の味が変るように、子どもたちの感性もいろいろだ。
「お味噌をつくっていることをもう少し伝えようかとも思ったけど、あまり教えつけないほうがいい気がしました。味噌づくりは生きたこうじを育てること。そのスピードは、自分のペースではなく味噌にあわせたお付き合いです。味噌が育つように、子どももゆっくり成長するかもしれません。秋になり、味噌ができたときの反応が楽しみです」
指導にあたった豊嶋さんはそう話してくれた。
その後、保存用の容器につめられた味噌玉は、各家庭でゆっくりと発酵し、秋くらいから食べごろを迎える。まん丸の味噌玉がおいしいお味噌に変ったとき、子どもたちの食への興味は、またひとつ大きくなっていることだろう。
文責:東海ブロック事務局 児玉記幸