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クワイ・失敗なんてないんです!

2008 年 7 月 1 日

新市地区教育ファーム推進協議会(広島県・福山市)

真剣な表情でクワイを植える児童

真剣な表情でクワイを植える児童

 広島県福山市の特産品といえば、クワイ。「芽が出る」ということで、おせち料理に使われる縁起物で、ここ福山市は全国の生産量の4割を占めるほど。 といっても、生産の中心地は福山市の南部で、新市小学校の校区ではほとんど生産されていない。教育ファームのテーマに、「郷土への誇りと愛着を」というキャッチフレーズを掲げる山田校長としては、このクワイは絶対に外せない農作物なのだ。

水をかき出しながらのクワイ植え

水をかき出しながらのクワイ植え

 挑戦するのは6年生。はじめてクワイの根塊を見る子も多く、「変なカタチー」と興味津々の様子。クワイの植え付けは田植えと同じ要領なのだが、事前の田ならしが不十分だったためか、田んぼの水の深さが均一でなかったようだ。根塊の芽が水面からちょっと出ているのが、ベストポジションなのだが……。場所によっては完全に水没するところも。
 まさに手探りの作業で、なかには「これでいいの?」と立ちすくむ児童もいる。クワイを植えるかたわらで水をかき出す作業と、ちょっと慌ただしいクワイの植え付けに。

 作業の一部始終を黙って見守っていた山田校長は終了後、「べつに収穫できなくてもいいんです!」とキッパリ。学校教育における教育ファームの取組みでは、自己表現力やコミュニケーション力、価値判断力を磨く場であることが強調される。「数日たって、クワイが浮いてたらまた植え直せばいい。失敗なんてないんです!」。

熱血指導する山田校長先生

熱血指導する山田校長先生

 もちろん、ちゃんと実るよう指導も手入れにも抜かりはない。地域の生産者の指導を受けながら、子どもたちも当番で毎日、田畑をパトロールする。子どもは、子ども同士、先生、地域の方、農作物とコミュニケーションをとっている。収穫時期は11月中旬。収穫したらクワイ料理をつくって、地域の方をおもてなし。
「農業はとてもいい教育プログラム。子どもたちがいろいろな場面で成長できる!」。ブレない方針がどっしり根を張った新市小学校で、特産品のクワイがすくすく育っている。

(文責:事務局)