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カムバック!ぼくらのヒラメ

2008 年 7 月 2 日

有田地区漁業青年協議会(和歌山県・有田市)

有田地区漁協青年協議会のみなさん

 和歌山県の有田地区漁業青年協議会と田栖川(たずがわ)小学校3~5年生約60名の取組みは、今年度の教育ファームのなかで数少ない漁業体験(栽培漁業)のひとつ。7月2日、約2か月に渡って養殖施設の水槽で育てられたヒラメの稚魚を、田栖川小学校3~5年生が栖原海岸へ放流する体験を行なった。
 5月中旬の施設への受け入れ時は、稚魚の大きさはわずか3cm程度。それが1か月後には7~8cmに成長。7月に入ると、大きいもので20cmほどにもなった。

 中間育成の間、ヒラメの稚魚に対してできる限りストレスを与えないよう、実にデリケートな作業が続いてきた。食べ残しや糞で水が濁っていると、ヒラメは途端にエサを食べなくなる。水温の高いときはとくに腐敗が進むから、エサを食べ切るように与えるなど、餌やりや水の交換にけっこう神経をつかうのだという。

放流したヒラメの赤ちゃん、1年後に戻ってくるかも

  放流する栖原海岸の砂浜でパネルやヒラメの模型を使って、底引き網漁業などのさまざまな漁法や漁獲するヒラメの大きさについての説明をきく。そのなかで、ヒラメの栽培漁業について、「魚を獲るだけではなく、これからは自分たちで魚を増やす取り組みも重要なことだ」という話もあり、そんな地元漁家の思いを乗せ たヒラメを子どもたちはいっせいに海へと返した。

 1匹ずつ大事そうにヒラメを放す子、海のなかのヒラメの稚魚をジッと観察する子、ヒラメに触れない子などさまざまだが、いつかこの放流したヒラメたちが大きくなって、再び有田の海に帰ってくるといいなと感じた。

(文責:事務局)