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〈安さ〉や〈お得〉じゃない!〈もてなし〉で「元」をとらせる

2008 年 8 月 3 日

高田村づくり委員会(鹿児島県・南九州市)

「こんなに大きくなって」イネの成長をみて大満足のオーナーさんたち

「こんなに大きくなって」イネの成長をみて大満足のオーナーさんたち

バーベキューの網が見えないほどに並べられた極上の牛肉。黒毛和牛80頭を飼う有村委員長持参のとっておきの肉がふるまわれる。炭火の煙が、湧き水のせせらぎ流れる高田村自慢の名所「石切場」に漂う。「こんなおいしい肉、なかなか食べれんね」「口のなかでとろけそう」「これ、焼肉屋で食べたら、一人前、どれくらいするんだろ?」参加したオーナーたちは、地元の名焼酎「八幡」のグラスを片手に舌鼓をうつ。

8月3日。オーナー田の雑草とりが終わった後の、村をあげた恒例の「もてなし」。湧き水を使った流しそうめん、そしてバーベキュー。ご飯担当の女性陣をはじめ、むらの駐在さんまで参加するこのイベントを楽しみに通うオーナーは多い。

総出の大宴会。あちこちで笑い声があがり、あっという間にできあがる

総出の大宴会。あちこちで笑い声があがり、あっという間にできあがる

高田村づくり委員会(鹿児島県南九州市)の米づくりオーナーの資格は、年会費「2万3千円」。
種まきにはじまって、田植え、稲刈り、脱穀までの一連の作業にかかわってもらい、最終的に収穫した米(約60キロ)がもらえるということで、団塊世代を中心に31名のオーナーが誕生した。

募集前、この会費を巡って村づくり委員会では侃々諤々の議論が交わされた。「2万円以上は個人で簡単に出せる金額じゃない。募集してもオーナーが集まらないんじゃないか?」「2万円を割ると、赤字は見えている。初めから、村のボランティアを当てにしての価格設定をすると継続できない」などなど。結果、落ち着いたのが2万3千円。「安さ」や「お得」を売るのではなく、この体験を通して、高田村のファンになっていただこう。「ああ、来てよかった」と、実感できるおもてなしをすることで、「元」をとっていただこう……と。
その心意気は確かに伝わっているようだ。

「石切り場」は中世の磨崖仏(まがいぶつ)が残る歴史遺産

「石切り場」は中世の磨崖仏(まがいぶつ)が残る歴史遺産

「こんな楽しい思いができるんだったら、来年も」「知り合いを誘ってまた来ます」「今度は何を食べさせてもらえるのかな」とオーナーのみなさん。高田村の未来は明るい。

(文責:事務局)