カボチャを植えただけなのに…
2008 年 10 月 15 日都賀町教育委員会(栃木県・都賀町)
「保管する場所がな~い!」
都賀(つが)中学校2年生(34人)が684㎡(約7畝)の畑にカボチャの苗を植えつけて、都賀町教育委員会の教育ファームがスタートしたのは、今年の5月。そのカボチャが、7月と8月の2回にわたって大大だ~い豊作(なんと500個)!中学校の給食のメニューには4回登場、さらに調理実習でも使用、さらにさらに保育園の給食や保健福祉課のメタボ対策調理実習にも提供、それでもまだ、カボチャは公民館の車庫にごろごろしていた。
10月15日、当初は予定していなかった「カボチャまんじゅう作り」を、急きょ家庭教育学級の事業として開催。講師をお願いしたのは町の女性農業士の鈴木君子さん、それに、女性農業委員の青木和子さんと田藤静江さんが「スーパー助っ人」として登場した。
中学生たちが無農薬で育て、真夏の炎天下に汗をかきながら収穫したカボチャを、コトコト煮て、裏ごしをしてカボチャ餡をつくる。それをまんじゅうの皮で包んで蒸しあげると、黄色いふっくらとしたホッカホカ~のカボチャまんじゅうのできあがり。26人の参加者は旬の味に大満足だった。
このまんじゅうの材料は、ほとんど地場の食材を使用している。都賀町産の小麦を農業士さんから購入、都賀町の小豆を使ったあんこはJAしもつけ女性会から購入、そしてカボチャはもちろん、都賀町「教育ファーム」産だ。
ただカボチャを植えただけなのに…
都賀中学校の34人の生徒から保護者、学校の先生、生産者、苗を購入したJA担当者、JA営農課長、JAセンター所長、小麦の購入先の女性農業士から、女性農業委員までと、教育ファームを通じて、本当に次から次へと広がっていく人の輪。
気がつけば、中学生たちのカボチャのおかげで、地産地消の食育+家庭教育学級事業ができてしまった!
(文責:都賀町教育委員会)