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いま、大学農場が市民に開かれた農業体験の場に

2008 年 10 月 17 日

宮崎大学(宮崎県・宮崎市)

「これボクが掘ったー!」と、真っ黒な手に大きなサツマイモを抱えた幼稚園児が記念撮影。
毎年10月から11月にかけて、宮崎市内ほぼ全ての幼稚園・保育園のチビッコたちが、ミカンやサツマイモの収穫体験に、ここ宮崎大学木花(きばな)ファームを訪れる。じつにその数、のべ3千人。
「大学ってちょっと近寄りにくいところだけど、もっと市民に利用して欲しい。そのきっかけとしての芋ほりやミカン狩りなんです。勉強や研究の場であると、宮崎の人たちに開かれたファームを目指しているんです」と、宮脇亜也准教授(宮崎大学農学部)は話す。

農学部の学生もこの畑で野菜を育てている

宮崎大学木花ファームは「学内農園」といいながら、福岡yahooドーム約20個分の広大な敷地。
ここでは貸農園や家庭菜園での野菜づくりに苦労している人たちが「駆け込み寺」的にやってくる公開講座(「基礎講座」と「応用講座」)が開かれている。年間7200円という受講料も魅力で、現在、81人の素人ファーマーが受講しているという人気の講座だ。
月に一回の座学が開かれ、各自20㎡(4m×5m)の農地で実践が行なわれる。途中、「白菜がうまく結球しないんですが、どうしてでしょうか?」など、さまざまな質問に対しては、毎週月曜の午後1時間を使って大学の教授陣がしっかりとサポート。そんなこともあってか、卒業の頃には、いっぱしのファーマーに育っているという仕掛けだ。

「教科書を読むだけじゃ野菜づくりは上達しません。宮崎には宮崎の土地に合った栽培法というのがあるんです。大学で研究し蓄積された成果を還元して、地域のみなさんに喜んでもらいたい」と、公開講座を担当する内田好則准教授。いま、知識の粋を結集した大学農場が教育ファームを通して市民に開かれた場になりつつある。

(文責:事務局)