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コンピューターよりも大根に夢中!

2008 年 11 月 7 日

合鴨農法の薮田グリーンファーム(長野県・辰野町)

上野大根 掘れた!

 11月7日、秋の色濃い長野県辰野町の沢底(さわそこ)部落で、この地域に伝わる伝統野菜の上野大根を育てる有賀昌章(あるがまさあき)さんに迎えられたのは、信州豊南短期大学の幼児学科で生活園芸を学ぶ5人の学生。およそ350㎡(3畝半)ほどの畑に植えられた上野大根は、地中さほど深くないところに円筒形の根が張っているだけだから、大学生の若い勢いで、スッポンスッポン、気持ちいいくらいに抜ける抜ける、あっという間に20袋(合計約200kg)の大根が掘りあがった。

 薮田グリーンファームを含む、むらの38人の農家が構成する「沢底福寿草の里景観保全委員会」と、信州豊南短大との間に「地域協定」が結ばれたのは今年の3月。短大側からは、「農山村を学習のフィールドにした積極的な農作業参加」、委員会側からは「学生の農作業体験等の機会提供」などが約され、以来、地域と大学が手を携えて教育ファームにも取りくむようになった。薮田グリーンファームでは、辰野東小学校の2年生や平出保育園の園児を対象にイナ作体験を行なってきたが、今日は学生を対象とした畑での収穫体験の日。この日学生たちを引率してきた学長代行の森本健一教授は、「こんなに素晴らしいところで勉強させてもらえるっていうのは、本当にありがたいですよ」と語る。

スクーターで駆けつけて

 

 

 

 

 

すぐに大根干し

 

 

 お昼から環境問題演習の学生たち4人が合流し、掘った大根の土を洗って並べて干す作業も、人数が増えてさらににぎやかにスピードアップ。このあと一週間乾かして漬け物に漬け、うまくいったら地元の小中学校の給食に提供するという運びになるが、さてどうなるか。
「机に向かう授業だけじゃつまらない」「自然に触れるのがいい」と感想を漏らす学生たちはこの近辺の出身で、決して自然に恵まれない場所で育ってきたわけでもないのに、「周りの自然に接する機会がこれまでなかった」と話す。
「農」に「自然」。学校で教科書やコンピューターを相手にするのとは違った学びの体験に、興味を寄せる学生たちが増えている。そして、それに応えられる機会の提供という要素も、教育ファームにはある。
 見守る地域の人たちから、「むらに若いもんの声が響きわたるのはいい」という声が上がった。

上野大根

(文責:事務局)