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息を止めてダイコンと一本勝負!

2008 年 12 月 2 日

紀の川市環境保全型グループ(和歌山県・紀の川市)

ダイコンの声、聞こえた?

 紀の川市立名手(なて)小学校3年生が並んで歩いてくる姿をみて、指導農家の畑さんは「来た、来た」とにこやかに言う。子どもたちは畑につくと、「畑さ~ん」と駆け寄ってきて、あっという間に畑さんのまわりに輪ができた。

 畑さんはダイコン畑の真ん中に立って、子どもたちに語りかける。
「今日はダイコンの収穫です。これいつ種をまいたっけ?」
「9月!」
「そうだね、彼岸花が咲いている頃に種をまいたよね。それから今日まで70日ぐらいでこんなに大きくなりました。ところで、一度土から抜いたダイコンは、土に戻しても生きかえらないよ。だからダイコンをよ~くみて決めるんだ。決めたら息を止めて一気に引くんだ。抜ける時に『ポーン』と音がするから、その声をぜひ聞いてね!」

 畑に入った子どもたちは、抜くダイコンをそれぞれ選ぶと葉っぱの根元をつかんで息を止める。なかには3年生の力ではピクリとも抜けないダイコンもある。
「畑さ~ん、抜けへ~ん」と、助けを呼ぶ声があちこちから聞こえる。
「ダイコンに負けるな!一人で無理だったら、友だちと力をあわせて。とにかく上にまっすぐ引くんだ」
 畑さんは脇から大きな声で励ますが、手は決して出さない。ダイコンを抜くのは必ず子どもたち自身。
「これ、デカイ!」
「お母さんに『大きいのを抜いてきなさい』って言われたから」と、ダイコンに見事に勝った子どもは、大きなダイコンを得意げに抱えて畑さんに見せにいく。

上にまっすぐ引っぱってー

上にまっすぐ引っぱってー

「この大根は葉っぱもぜんぶ食べられるから、今日はおうちの人とダイコンの話をして、みんなで食べてね」と、子どもたちの健闘をたたえる畑さん。
「ありがとうございました」と、子どもたちは頭をさげると、また列になって学校に戻っていった。

(文責:事務局)