保育園でもプチ教育ファーム
2008 年 12 月 15 日都賀町教育委員会(栃木県・都賀町)
「ブロッコリーって大きいね~!」
12月の青空に、都賀(つが)町立よつば保育園の子どもたちの、元気な声が響きわたる。
夏に無農薬カボチャを収穫した都賀中学校2年生は、同じ畑に植えたブロッコリーも見事に無農薬で育てあげた。収穫したブロッコリーは、町のイベントやJAの直売所で中学生たちが販売し、町内全小中学校の給食にも提供され、それでも畑にはまだたくさん残っている。
ちょうど策定作業が進んでいる、都賀町食育推進計画の専門部会の集まりで、「ブロッコリーがたくさんなっていて…」という言葉がふと漏らされた。するとすかさず、よつば保育園から出席していた保育士と栄養士が、「じゃあ、うちでも」と反応。話はとんとん拍子に進み、町にただひとつある保育園の子たちによる、ブロッコリー収穫体験があっという間に実現した。
よつば保育園から畑までの道は、子どもたちの毎日の散歩コース。この日も仲良く歩いてやってきた年長さん36人は、畑のなかを元気に走りまわりながら、ブロッコリーを見つけては歓声をあげる。
「ぼくのブロッコリーが一番!」
「わたしのは、葉っぱつき!」
収穫後、家に持って帰るブロッコリーを選ぶ目つきの、真剣なことといったら。
翌日には、みんなで収穫したブロッコリーが、ゴママヨネーズ和えになって早速給食に登場。子どもたちはいっぱいの笑顔で「いただきま~す」おいしく残さずたいらげた。
教育ファームで収穫した野菜で、都賀町の「自給率UP!」は続く。
(文責:都賀町教育委員会)