HOME > 教育ファーム活動報告 >教育ファーム2009現地レポート» ブログアーカイブ » 都市住宅地でも教育ファーム

都市住宅地でも教育ファーム

2008 年 8 月 23 日

下蕨教育ファーム協議会(埼玉県・蕨市)

 新宿から蕨(わらび)駅までJRで30分あまり。そこからバスで5分ほどの民家に挟まれた細い道を歩いていく。先を見ても家ばかりで、「こんなところで教育ファーム? 道を間違えたか?」と思いかけたところで、ふと家が途切れて小さな畑が見えてきた。それだけでも随分と空間が開けたような気分を覚える。かつては一帯が農地だったが、戦後急速に宅地化されて人口の流入がすすみ、今では人口密度が日本一高い市となっている。入口を入ったすぐ脇に、「わらび教育ファーム」と看板を掲げた小屋が建つ。この小さな農園は、2004年、蕨市立中央東小学校のPTAを中心に発足した「おやじの会」が、学校農園用地を市から無償で提供されて農作業をはじめたことがきっかけだという。

  お母さん、お父さんの自転車の前や後ろに乗せられて子どもたちが集まってくる。「土曜日の朝、塾や習い事に連れてこられた小学生」という空気もちらほら。習い事の代わりに「畑」に通ってくる子どもというのも、都市住宅地の教育ファームの一つの姿? 全員が茶髪というお母さんたちのファッションも含めて、農村部の教育ファームではなかなか見られない光景だ。

住宅と茶髪のお母さんに囲まれて耕耘

 この日の活動は、ソバとダイコンの種まき。子どもたちが、わたされた種を手に、元気よく畝に並ぶ。農業をほとんど経験していないごく普通の都市住人たちが、子どもたちといっしょに試行錯誤しながら取組む「都市住宅地教育ファーム」がはじまった。

「土に触れて子どもたちが喜んでくれる。畑の野菜の良さを知ってくれる。その子どもたちの姿を見てわれわれ大人が喜ぶ。そうしたことで地域がだんだん仲良くなる。まずはそれでいいと思っているんですよ」と、事務局の根本浩(ひろし)さんは語った。

元農家のおばちゃんと都市住宅の子ども

  (文責:事務局)