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0(ゼロ)からの教育ファーム 「種くださーい!」

2009 年 5 月 8 日

大野中公民館 畑で育てよう地域の輪(神奈川県・相模原市)

「種くださーい!」

「種くださーい!」

 きっかけは、公民館の事業「郷土料理講習会」。「農家に昔から伝わるメニューを覚えましょう」というコンセプトが、「せっかくなら市内でとれる野菜を使って」と広がっていき、さらに「育てて食べるところまで」とつながれば、あとはもう「教育ファーム」に足を踏みだすのは自然な流れだった。

プール裏の畑はぎゅうぎゅう

プール裏の畑はぎゅうぎゅう

 けれど、肝心のほ場と指導者がなかなか見つからない。公民館運営協議会で、同席していた大野小学校の校長先生に「畑がないんです…」とお願いしたところ、校内の空いたスペースの提供を申し出てくれる。そして、地区内八千あまりの世帯に自治会を通じて配布される公民館報で事業PRをすると、募ってきた市民のなかに、かつての農業経験者や現在定年して農業にいそしんでいる人たちが! こうして指導してくれる人も見つかり、教育ファームスタートの形がどうにか整った。

 小学校のプール裏のスペースを、GWを返上して集まったメンバーが、苦労して耕して畑の畝をこさえる。そして迎えた5月8日の昼休み、一緒に野菜を育てる小学生たちと、いよいよ初顔合わせだ。1年生から6年生まで、授業や○○委員とは関係なく、自分から「野菜育ててみたい!」と手を上げた「畑ボランティア」の子どもたち23人が集まる。「こんなに集まるんだったら、また別の場所も畑にしましょう」と校長先生が思わず提案するほど、細くて小さな畑はぎゅうぎゅう詰めのにぎわいになった。

「こうやって植えるんだよ」

「こうやって植えるんだよ」

 まるで母鳥に餌をねだる雛鳥たちのように、「種くださーい!」「こっちもー!」と周りじゅうの子どもから手を伸ばされ、その勢いにメンバーの大人たちのほうが押され気味。

 初めての教育ファーム。手探りでやっと一歩を踏みだしたところだけど、この子どもたちの元気な笑顔に後押しされ、大人も子どもも一緒に、きっとどんどん体験を深めていくだろう、そんな予感をさせる初日の活動だった。

 
文責:関東ブロック事務局 中川哲雄