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きみたちは地域の頼り 「お~い、中学生~!」

2009 年 5 月 30 日

バジルクラブ(長野県安曇野市)

「ちゃんと押さえててよ」「しっかり伸ばすんだぞ」

「ちゃんと押さえててよ」「しっかり伸ばすんだぞ」

 まずは畑のマルチ張り。「お~い、中学生~」と呼ばれた声に二人の男の子が駆け寄り、端を押さえる子、マルチロールを伸ばしていく子と作業を分けて元気よく動く。
 「お~い、中学生~」
 また声がかかった。今度は看板立てだ。「平成21年度にっぽん食育……」お決まり文句の字の枠をお母さんたちが線引きして、小さな子たちが中身を塗りつぶし、できたばかりの手作り看板を、中学生二人が田んぼの畦にしっかりと立てる。

手づくり看板立て

手づくり看板立て

 合鴨のヒナを別の田んぼに移そうとしたとき、学校の部活(野球部)帰りの中学生たちがちょうど通りかかった。早速大人たちからあがった「手伝ってよ」の声に「まかせてください」とばかりに田んぼの中へ。さすがに野球部、走りにくい泥をものともせず、足の早いヒナたちをあっという間に田んぼの外へ追い立てる。出てきたヒナたちを待ちうけてつかまえるのは小さな子たち。見事な連携プレーだ。

 町内の子ども会「岳っ子クラブ」で、小学生の頃から農業体験をしてきた中学生もいれば、お母さんに誘われて今日が初めての田んぼや畑だという中学生もいる。誘ったお母さんも、みんなと一緒に泥まみれ。とにかく、小さな子からお父さんもお母さんも、畦で「見てるだけ~」なんて誰もいないなかで、中学生としてはがんばって動かないわけにはいかないのだろう。

「大人や小さい子たちがいる前というのもあって、頼りにされるのはきっと彼らも嬉しいんだと思いますよ」と、バジルクラブの代表鈴木さんは語る。

 実はこの日の中学生たちには、「手伝ってくれたら時給750円分の玄米を」という鈴木さんのアイデアによる報酬つき。
 小さい頃からの農業体験がつい途切れがちになる中学生たちを、「むしろみんなから頼られる存在に」そんな地域の思いが伝わってくる活動だった。

合鴨も早いけど中学生も早い早い

合鴨も早いけど中学生も早い早い

文責:関東ブロック事務局 中川哲雄