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農家に教わった「お豆の気持ち」を小学生に伝えよう!

2009 年 6 月 20 日

明成高等学校調理科リエゾンキッチン(宮城県・仙台市)

食育紙芝居『お豆の気持ち』

食育紙芝居『お豆の気持ち』

 調理師という進路を選択している高校生にとって、教育ファームはどんな意義があるのだろう。
 「生徒は食べ物を調理し口に入れる前のプロセスについて経験が少ない。つまり実際の農作業、これを可視化して、彼らにインプットしたい」と、明成高校調理科の高橋壮信先生は語る。
 さらに、より下の世代の子どもたちへ伝え役となることで、生徒自身の学びが再確認される。そんなオリジナル教材が、2006年に当時の在校生たちが制作した食育紙芝居『お豆の気持ち』だ。オリジナルの絵とストーリーで、ダイズのこと、味噌がダイズからできていること、健康をつくるすごい力があること、赤味噌は何百年も受け継がれた仙台地方の伝統的な食文化であることなど、さまざまなメッセージが込められている。

呼吸はピッタリ、指で深さ2センチの穴を明け、大豆を2粒落として土をかける。

高校生と一緒にダイズのタネまき

 この日は、近所の桜ヶ丘小学校児童とお母さんたちが、ダイズのタネまきをやりに明成高校を訪れた。迎えた生徒たちは、先輩から引き継いだ紙芝居を上演し、「お豆」のレクチャーに大活躍。

 紙芝居が終わると、みんなでバスに乗りこんで畑に移動する。1週間前に、泉地区生産組合の農家からダイズのタネまきを教わっていた調理科の生徒たちは、小学生たちとの息もぴったり。ほぼマンツーマン体制で、穴をほじるのは兄さん姉さん、その穴にすかさずころんころんと、小学生たちが種を落としていく。途中のおしゃべりも楽しそう。

「具が終わり?汁だけでも!」おかわりの嵐で寸胴鍋2杯の豚汁がすっからかん

「具が終わり?汁だけでも!」おかわりの嵐で寸胴鍋2杯の豚汁がすっからかん

 ランチは生徒たちが学校で調理し寸胴鍋ごと運んできた豚汁だ。

 「おいし~、さすが調理科!」
 食べながらお母さんたちとの会話もはずむ。
 「よく面倒をみてくれるいい生徒さんばっかり」「私たちも楽しませてもらっています」
 一方、調理科生徒たちからも、「調理科だけで活動するより楽しいですよ」の声。

 この日タネをまいたダイズは、夏に枝豆としてずんだ餅、秋にはお味噌。調理師の卵たちと小学生ちとそのお母さんたちの、今後が楽しみな活動だ。

文責: 東北ブロック事務局 渡辺征治