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この開放感が教育ファームの醍醐味

2009 年 6 月 23 日

農事組合法人 万葉の郷ぬかづか(滋賀県・東近江市)

「葉っぱは、お日様の方に向けて植えるんだね」。子どもも先生も、新たな発見!

「葉っぱは、お日様の方に向けて植えるんだね」。子どもも先生も、新たな発見!

 滋賀県東近江市糠塚町で集落営農を行う農事組合法人、万葉の郷ぬかづかの直売所前に、にぎやかな一行が到着した。県立八日市養護学校の生徒と先生たちだ。今日は楽しみにしていたサツマイモの苗植えの日。指導する組合員たちにとっても、楽しみなのは同じ。「お願いします!」両者の声が高らかに響く。

 裏の畑に移動して、苗植えがスタート。
 「やったー、できた!」
 どの子も開放的になったようで、生き生きとした表情で苗を植えていく。畑の畦道では、泥遊びに興じる子も。「団子、作ってんねん!」

泥団子、上手につくれたよ

泥団子、上手につくれたよ

 知的障害や情緒障害、登校拒否など、ハンディのある養護学校の子どもたちにとって、伸び伸びと感覚を広げることのできる時間は、貴重な機会だ。集団生活を学ぶ普段の学校ではなかなかできないが、ここに来れば、広い空間と、「いろんな体験を心ゆくまで味わってほしい」という組合員たちの思いが待っている。

 「去年も来てくれたらから顔も名前も覚えてるんです。みんな大きくなったねえ」と、目を細める組合員。そういったあったかい心が伝わるのか、子どもたちもすっかり安心しきっている様子。そのあとも、みんなで畑に立てる看板づくりに取りくんだり、直売所でソフトクリームなどの買い物体験をしたり。
 「学校にもスクール農園があるんですが、ただ黙々と作業する感じで。学校外の農業体験は、何よりも地域の方たちとの交流が魅力ですね」と、飯田先生。

おつかれさまでした!

おつかれさまでした!

 活動が終わり、「ありがとうございました!」と笑顔を残して帰っていく子どもたちを見送りながら、組合員たちの心もほころんでいるようだ。
 農業体験だけでなく、地域の人たちにあたたかく見守られている体験は、きっと多くの収穫を子どもたちに残したことだろう。

文責:関西ブロック事務局 近藤直子