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わかった、これがわき芽やろ!

2009 年 6 月 27 日

たけおの食育寺小屋実行委員会(佐賀県・武雄市)

「わからん?うーん、どうやったらわかるとね?」

「わからん?うーん、どうやったらわかるとね?」

 「ほらここ、葉の付け根の部分から出た小さな芽、これがわき芽よ」
 指導歴5年のベテラン農家、宮原祐子さんの説明に、集まった親子約50人が注目する。
 「わき芽を残しておくとどんどん大きくなって実まで栄養がいかなくなるの、だから小さいうちにわき芽を摘みとってね」
 そう言われた子どもたちは、いっせいに畑に散らばり、トマトやキュウリに駆け寄っていった。

 「ねー、これ、わき芽?」
 「違うよ、これ、こっち」
 「じゃ、これはわき芽?」
 なかなかわき芽がわからない子に、わかった子が横からアドバイス。
 「何回教えたらわかるとね、茎から直角に出てる葉っぱの間に生えてるのがわき芽ってば、こっちこっち、こっちを取らんば」
 まわりのみんなに的確に教えている8歳の女の子、実は宮原さんのお孫さん。さすが!
 「あ、わかった! これやろ、これがわき芽やん」

「手でぷちってやさしく取ってね。みんなもむりやり髪の毛とか抜かれたら痛いやろ」

「手でぷちってやさしく取ってね。みんなもむりやり髪の毛とか抜かれたら痛いやろ」

 「これがわき芽」とわかった瞬間、子どもの顔が変わり、「あった、あった」と見つけることに夢中になりだした。「わき芽、わき芽、わき芽、わき芽」と、まるで念仏でも唱えるように、取りこぼしがないよう腰を低くしてプチプチと摘む姿はプロ顔負け。
 「これがわき芽だって自分の目に見えてくることが大事、そうしたらあとは夢中になって取るもんだよ、それにしても子どもはなんでかわき芽取りが好きねー」と宮原さん。「はさみでわき芽を切ると断面からバイ菌が入ることが多いから、手で自然にポキッと折って取ってね」
 その「ポキッ」の感触が気持ちいい、と子どもたちは言う。

 実は2週間前の活動で、ほとんどのわき芽を取ったばかりだった。植物のたくましい生命力に、参加者一同ビックリだ。
 取ったわき芽を「もったいない」と、生でモリモリ食べる男の子たち。トマトもキュウリも茎は毛深くてモサモサして食べにくそうなのに、取っては口に放り込んでいく。
 「ホントに子どもは、なんでかわき芽が好きねー」

文責:九州・沖縄ブロック事務局  矢野菜穂