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五感まるごと体験で笑顔の連鎖

2009 年 7 月 5 日

NPO法人しずおか環境教育研究会(静岡県・藤枝市)

「何がきこえるかなぁ」と伏見さん

「何がきこえるかなぁ?」と伏見さん

 畝に出発する前に、スタッフの伏見佐和さんが畑のお話を始める。3~4歳の小さな子たちが相手だから、言葉だけでなくビジュアル面で引きつける工夫は欠かせない。用意されたのは、人の目や鼻、口や耳、手の形がかわいく描かれた絵の札だった。

 「これから畑に行きますが、まず目でよく見てください」と言って、目の絵を見せる。
 「鼻で野菜の匂いをよく嗅いでみてください」と言って鼻の絵。
 「手でよく触ってみてください、毛が生えていたりトゲトゲしてたりするかもしれません」と、手の絵。
 「そして、お口でよく味わってください」と、口の絵。
 「それから、畑の周りではどんな音が聴こえるか、耳でよく聞いてください」と、耳の絵。

とれたてのトマト。まず手でよく触ってみてね

とれたてのトマト。まず手でよく触ってみてね

 そうしてから、「じゃあとにかく畑に行ってみよう!」と出発。お母さんといっしょにトマトをもいだ女の子が、先ほどの伏見さんの話を覚えていたのか、まずトマトを指で触り、次に匂いを嗅ぎ、それからゆっくり口に運んで、かじった瞬間にニコッ。「おいし~」といって、嬉しそうに笑う。
 土から掘り出したニンジンが「うわぁ、大きいねぇ」と大人たちから声をかけてもらい、誇らしげな子。

キュウリ、切れたよ~!!

キュウリ、切れたよ~!!

 収穫した野菜を畑の横のテントに運んで、次は食事の準備だ。子どもたちは、野菜の盛られた食器がテーブルに並べられるまでのプロセスに、ほんの少しだけでも必ず関わっていく。
 ニンジンを洗っているときの、真剣な表情。教わったとおりにキュウリが切れたときの嬉しそうな顔といったら!

 とにかく初めから終わりまで、このくらいの年齢の子どもたちにどうすれば食の大切さを伝えられるか考えぬかれた工夫満載の活動だが、それを受けとめてくれた子どもの笑顔を見て一番喜んでいるのは大人たちかもしれない。
 この笑顔見たさに、スタッフもそして親たちも「教育ファーム」にはまり、そうやって、大人から子ども、子どもから大人という笑顔のサイクルができあがっていく。

文責:関東ブロック事務局 中川哲雄