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イネの成長パワー 分げつで苗が何本になった?

2009 年 7 月 16 日

三次農業協同組合(広島県・三次市)

「これがクサネムです」子どもたちはしっかりと聴いている

「これがクサネムです」子どもたちはしっかりと聴いている

 JA三次の営農指導員・橋本正道さんが、田んぼの畦で草を掲げながら説明をする。まじめな顔で聞いているのは、三次市立酒河小学校の4年生22人。
 「今、田んぼにはこんな草が生えていると思います。こっちがクサネムで、これがコナギ。特にこのクサネムはしっかり抜いてくださいね。放っておくとお米の粒と同じくらいの大きさの黒い実がつくので、それが収穫のときにお米に混ざってしまいます」
 「それから、田んぼの生きもの調査とイネの観察をしましょう。イネはずいぶん大きくなって、茎の本数が増えていると思います。これを『分げつ』といいます。田植えのときに、苗を3本ずつ植えましたが、これが、今何本になっているか、数えましょう」

おっとっと…イネをまたいで移動するのが大変

おっとっと…イネをまたいで移動するのが大変

 「みなさんが植えたのは古代米なので少し成長が遅いのですが、コシヒカリなどではイネの赤ちゃんができています」と、橋本さんはコシヒカリのイネを分解しなかから幼穂を取り出して見せた。

 5月に植えたイネは、古代米といえどもすでに子どもたちの股上ほどの大きさに育っている。田んぼに入ると、子どもたちは草を探しながら、イネをまたいで移動するが、うまくバランスをとりながら歩くのは難しいようだ。ふらついて友だちの服をつかむと、つかまれたほうも「オレにつかまるな~!」と叫びながら必死にバランスを取る。がんばって田んぼじゅうを歩き回り、言われた通り、クサネムは見事1本残らず抜いた。

「つかまえた~!」バッタを手にニッコリ

「つかまえた~!」バッタを手にニッコリ

 子どもたちが動くたびに、周りでたくさんのバッタが飛び回る。草取りが一通り終ると、次はバッタ取りに熱中。遊んでいるように見えるけれど、これも立派な田んぼの生きもの観察だ。ついでに、イネの分げつの様子も観察してみると……。
 「イネの茎の本数はどのくらいでしたか?」
 「15本!」「16本!」「40本!」
 「40本? 誰か田植えのときに10本くらいまとめて植えた人がいますね~、普通に3本くらいで植えた苗だったら、今、20本くらいに分けつしていると思います」
 子どもたちからも思わず笑みがこぼれた。

 

文責:中四国ブロック事務局 鈴木江美留