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ダイズも寝相によっては息苦しい?

2008 年 6 月 13 日

ほほえみ会(兵庫県・佐用町)

 佐用町立利神(りかん)小学校の3年生は毎年、1年を通してダイズの栽培体験に取り組んでいる。サポートするのは、この道35年、ベテラン生活研究グループ「ほほえみ会」の面々。なかでも子どもたちに「駅ばあちゃん」の愛称で呼ばれている、会長の井口美子(よしこ)さんは、平成10年からゲストティーチャーとして、年間80時間の授業をこなす。「駅ばあちゃん」というのは、「ほほえみ会」が佐用町の道の駅「宿場町ひらふく」のなかで、「因幡街道平成福の市」という直売所を運営していることから。井口さんは、子どもたちにとって、まさに「道の駅の顔」といったところなのだ。

一粒一粒。小さな手でいのちの種をまく

 3年生のダイズの一年は、種まきからスタートする。育苗ポットに黒大豆と茶大豆の種をまいて、芽が出たところで畑に植えつける。まずは土の手触りから。「うわー、サッラサラ」。一粒一粒丁寧に豆を植えるが、注意するのはダイズの向き。ダイズにはヘソがあり、ここから芽が出てくる。ヘソを上にしてあげると伸び伸びと芽が出るのだが…。あえて一部は下向きにすることで、その違いを観察しようというわけだ。ダイズは寝相によって育ち方が変わってくるという仕掛けなのだ。

植物が快適な土は、触っても気持ちいい

 この日は30℃をこえる猛暑にもかかわらず、子どもたちは黙々と作業を続ける。途中、乾燥を防ぐために、ポットに新聞紙をかぶせて水をまいたら、小さな虹がかかった。思わぬ出来事に子どもたちの歓声が沸いた。

 こうして、今年も「駅ばあちゃん」と子どもたちのダイズづくりがはじまった。10月に枝豆の収穫と直売所での販売体験、12月にきな粉づくりなどの加工体験と、ばあちゃん世代から孫世代へ、想いのバトンをつないでいく。

暑いなかでの作業。虹が一服の清涼剤に

文責:事務局