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さあ園外に飛び出そう! 今日は”お百姓さんになる日”

2009 年 7 月 21 日

西桂町教育ファーム(山梨県西桂町)

西桂保育所の子どもたち

西桂保育所の子どもたち

 今日は、西桂保育所の年長の子どもたち40人が、週に1回“お百姓さんになる日”だ。「みんなこの日をとても楽しみにしているんです」と、保育士の先生たち。毎朝のお散歩コースの先には、子どもたちの大好きな畑が待っている。

「ちゃんとひっぱってる?」「そっちこそ」

「ちゃんとひっぱってる?」「そっちこそ」

 「雑草取りはちょっと大変だと思いますが、手伝ってもらえますか?」指導農家の権守(ごんもり)文夫さんがそうたずねると、畑に並んだ子どもたちから「はーい!」という元気な返事。さっそく、嬉しそうな顔をしながら雑草を抜いていく。
 「抜けたー!」「こっちにもあるー!」
 根が強く張って手ごわそうな雑草は女の子二人で「んんんんん…」
 歯を食いしばって、スポッ! 尻もちをついても手にはしっかり抜きとった雑草が握られていて、二人は顔を見合わせてにっこり。
 「もうないのー?」
 ほんの小さな雑草も見逃さないと、皿のようにした目を畝の間に走らせる子は、さながら雑草ハンターのよう。そして、なんとついには、畑の外の草はらの草までむしりだす子たちが続出。
 「そこの草はいいんだよー」と先生に言われ、
 「なんでー? だって草がいっぱいあるよー」

お~い、そ、そこの草は…

お~い、そ、そこの草は…

 一体、雑草取りの何がそんなに楽しいのだろう?
 以前はほとんど保育所の敷地内だけで過ごしていたという子どもたち。住宅街で暮らすこの子たちにとって、“お百姓さんになる日”は開放的な空間で思いっきり土に触れられる日になっているのかもしれない。

 「根が固くて大変なのもあるのに、みんなすごくちゃんとやってくれてびっくりしました」と、権守さん。「おかげですごく綺麗になったけど、雑草はまたすぐ伸びてくるからまた取りに来てください」
 保育士の先生たちはちょっぴりうんざり気味に苦笑い。一方、子どもたちが返す「はーい」の声が、まるで雑草取りを喜んでいるみたいに「わーい」と聞こえてきてしまう。

 「農業体験を始めるのは早ければ早いほどいいと思う」と語る西桂町役場の永田由永さんに、ただうなずくしかなかった。

文責:関東ブロック事務局 中川哲雄