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柿畑で育った子どもたち 楽しみ方もまかせて!

2009 年 7 月 24 日

西吉野柿部会(奈良県・五條市)

柿の実に顔を描いたよ!

柿の実に顔を描いたよ!

 「摘果作業は大きくてキレイな実を残し、あとは間引きます。実1つにつき葉が18枚あればいいから、葉っぱの枚数を18で割ってください」
 やたらと専門的な説明で始まったというのに、余裕の表情で笑いながら作業を進める1~3年生、合計17人の生徒たち。柿の名産地、旧西吉野村では、小さな頃から柿畑を遊び場として育ち、日ごろから柿の出荷作業などを手伝う子も少なくない。だから大人の仕事である摘果作業も、けっこう自然にできてしまう。柿のある風景を日常として育った彼らにとって、摘果作業は特別なものではなかったのだ。

心を鬼にして小さな実をとっちゃおう!

心を鬼にして小さな実をとっちゃおう!

 柿農家の生徒たち曰く「出荷の時期は家で柿の手伝い。おばあちゃんが選別した柿を箱に詰めるねん。摘果作業は手伝ってないけど、実のつき方を普段から見てるからなんとなくわかる」

 家業の手伝いと違い、授業では楽しみながらできるのがうれしい。通常、脚立を使う高い枝の実も、教育ファームの「カッキータイム」では、木登りを楽しみながら実を落とせる。
 「木登りが一番!風があたって気持ちいい。子どもの頃からよく登ってたよ」
 枝に腰掛けて、柿の実にハサミで傷をつけて顔を描く女子グループもいる。うららかな夏の柿畑に、生徒たちの声がひびき、なんとも長閑な光景だ。

柿の木登りはお手のもの

柿の木登りはお手のもの

 中学時代は、柿の木と存分に遊べる最後の時期。家で真剣に手伝う生徒たちの顔を知っているがゆえに、指導陣たちも彼らの楽しむ様子を笑顔で見守っている。
 柿畑の持ち主である亀本嘉八さん(81歳)も、その一人だ。
 「柿づくりは家族の共同作業。愛情をもってまず土を愛し、それから家族を愛したら、天地の恵みを受けて作物は育つんや」

 親から子へ、自ずと伝わるものを土台に成り立つ教育ファーム。西吉野の土地で培われてきた柿づくりの技と心に感服した一日だった。

文責:関西ブロック事務局 近藤直子