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夢の中でも「落ち穂ひろって~!」

2008 年 9 月 4 日

NPO法人大山千枚田保存会(千葉県・鴨川市)

 目黒区立下目黒小学校6年生が、4月に田植えをした大山千枚田に、またやってきた。
 なかなかうまく稲を刈れない子どもたちから「おばさんがやるとどうしてできるの?」そういわれて相川おばちゃんは、「軍手して稲刈りするっていうのがそもそもダメだねぇ!」といって笑う。

 時間が経つにつれ、慣れてきたのか、みんな夢中になってスピードを上げだした。特に男の子たちはすっかり競争気分、調子にのって「三秒で刈れた!」、するとすかさず「だめだよ、あんたがた」と、お咎めの声はやっぱり相川おばちゃん。「ちゃんと稲をつかんでから鎌当てないと、見てごらん、そんなバラバラ落ち穂ばらまいちゃって」
 そう、この日の活動のポイントは、何といっても落ち穂ひろいだった。
 最初、まだ慣れない稲刈りから1本2本と穂がこぼれ落ちる。なかなか結わけない束からも穂が落ちる。慣れたら慣れたで、雑な作業ではじかれた穂が落ちる。
 とにかく少しでも手のあいている子には、「落ち穂、落ち穂」という声が始終飛びつづけた。「20本ひろったら、お茶わん一杯分になるからねぇ」
 はさがけも終わり、みんなでもう一度土の上を見まわしながら、「あった!」「ここにも一本!」子どもたちから声が上がる。

穂、落ちてるかな…

 自分たちで刈って結わえた束から落ちる一本の穂の意味を、さすがにここまでいわれつづけて子どもたちにもわかったのだろう。夜眠ったら、夢の中で「落ち穂~」という声がまだ聴こえてくるかもしれない
 子どもたちがいなくなったあと、取材者が見てまわったところ、見事に、ただの一本の穂も、もう落ちていなかった。

(文責:事務局)