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穴あけはエキサイティングに、種の扱いはやさ~しく

2009 年 8 月 5 日
小野寺キヌエさん(右)は元農業改良普及員も務めていた

小野寺さん(右)は元農業改良普及員も務めていた

安家地区教育ファーム推進協議会
(岩手県・岩泉町)

 「今日は、先週みんなで採った安家地大根(あっかじだいこん)の種をまきます。芽が出てくると、葉っぱの茎が赤いものあれば青いものもあると思うけど、青いものは本来の赤い安家地大根と違って白い大根やピンクの大根になったりします。そういう大根をあとで間引くことも考えて、畑に穴をあけたら種を4コまきましょう」と、指導農家の小野寺キヌエさんの挨拶で活動開始。

「まっすぐ等間隔に」[30センチくん]を使いたくてみんなワクワク

「まっすぐ等間隔に」30センチくんを使いたくてみんなワクワク。

 安家小学校の子どもたち(全校生徒12名)が、校庭の一角の畑で、大根用の畝(長さ6メートルの畝が8本)に集まった。用意された秘密兵器[30センチくん]は、畑仕事をする農家ならおなじみ、両端に1メートルくらいの棒を結びつけたロープだ。赤いテープで30センチ置きにつけた印は、大根に必要な株間を示す。プスッと畝の両端にこの棒を立てれば、まっすぐ株間も正確に種をまくことができる。
 ビニールマルチに穴をあけるのには、フタをとったお茶缶や底を切った500ミリのペットボトルを使う。でも子どもたちが腕の力だけでマルチに穴をあけることは難しく、体重をかけながら、あるいはグリグリとえぐりながら、渾身の力で穴をうがつ。
 「うおおお!」
 「うらうらうら~ああああああ!!!」

穴に種を落として土をかける

穴に種を落として土をかける

 そして、高橋先生が、1週間前にみんなで採った安家地大根の種を取り出した。その数、約900粒。手のひらにもらった子どもたちから、それまでのはしゃいだトーンがぴたりと消える。種を落としたらもう土の粒と見分けがつかない、そんな緊張感が漂う。
 「マルチの穴から見える土をちょっとかき分けて、湿っぽい土のくぼみに種を4粒落としてね」
 小野寺さんの指示通りに、1粒、2粒と種を落として土を軽くかぶせ、やさしく手でおさえる。土が固まって芽が出て来られなくならないよう、やさしく、やさしく…
 正味30分で種まきが完了。早いものは2日後に芽が出るとか。10日で5センチほどに生長するので、その頃に最初の間引きをしなければならない。11月の収穫まで、まだまだ先は長い。

 

文責:東北ブロック事務局 渡辺征治