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大繁盛の子ども夕市 売上はジャガイモのタネ代!?

2009 年 8 月 7 日

西桂町教育ファーム(山梨県・西桂町)

「いらっしゃい、いらっしゃーい!」

「いらっしゃい、いらっしゃーい!」

 西桂保育所の玄関の前に、子どもたちが午前中、畑からとってきたトウモロコシで一杯のコンテナが六つどーんと並べられる。今日の収穫は、なんと約三百本!
 「みんな、今日は暑いなかご苦労さまでした。がんばったご褒美にとれたてを食べましょうね」
 待ちきれなかったように生のトウモロコシにむしゃぶりつく子どもたち。すぐに「甘ーい!」「うまーい」の大合唱。

字のおべんきょう・絵のおべんきょう・数のおべんきょう

字のおべんきょう・絵のおべんきょう・数のおべんきょう

 「去年まで、畑でとった野菜は、おやつや給食に出すほかは子どもたちが家に持って帰るだけだったんです」
 子どもたちがみんなで育てて収穫した野菜だということを、もっと広く地域にアピールできる方法はないか。西桂町役場産業振興課の永田由永さんと保育士の先生たちとで話しあい、その結果出てきたアイデアが、
 「夕方、子どもたちを迎えにくるお母さんたちに野菜を売ってみたらどうだろう?」
 こうして、保育所の園庭を使って「夕市」がスタートした。

 午後四時すぎ、ちらほら姿を見せはじめるお母さんたち。テントの下の台にはトウモロコシの入った袋(3本で200円)が並んでいる。子どもたちが手を叩きながら「いらっしゃーい!」と声を上げると、最初の「お客さん」がご来店。
 「ぼくたちが育てましたー」
 「とれたてですー」
 「おいしいですー」
 「甘いですー」
 どの言葉もホントのことだ。だって実際に子どもたちが育ててきたトウモロコシだし、間違いなく採れたてだし、おいしくて甘いのも自らの舌で確認済み。「買ってくださいー!」の声にも、自然に力が入るというものだろう。
 1時間もしないうちに、用意した98袋が見事完売。売り子に立った男の子2人に、「箱のなかを写真に撮らせて」と頼むと、価値がどこまでわかっているのかそれでも心なしか誇らしげに、入っているお金をカメラに向けてくれた。

「本日の売り上げでーす」

「本日の売り上げでーす」

 「夕市で売ったお金は、ジャガイモのタネ代くらいになるんじゃないか、そうやって教育ファームの体験を豊かにしていければと思っています」と永田さん。

 今日の売り上げは、約2万円。
 「ジャガイモのタネ代」どころではなかった。

 (7月21日の活動レポートはこちら

 

文責:関東ブロック事務局 中川哲雄