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徹底討論「どうする合鴨?」 解体を巡って揺らぐ親心

2009 年 8 月 8 日
お魚おいしそうだね

お魚おいしそうだね

バジルクラブ(長野県・安曇野市)

 上高地近くのキャンプ場にサマーキャンプに訪れた、バジルクラブの親子30人。みんなで育ててきた野菜を使ったカレーと、キャンプ池で釣ったばかりのイワナやニジマスを夕食でおいしくいただいたあと、教育ファーム田んぼで雑草や虫を食べてくれている合鴨を秋になったらどうするか、お父さんお母さんたちが話しあった。

 「それでは、これから連想ゲームをします」
 代表の鈴木達也さんが配る紙の真ん中に、一つずつキーワードが書かれている。
 「そこから思いつくことをそれぞれ一つ書きいれたら次の人に回してください」
 六つのキーワードとは、[野菜][魚][鳥][生まれる][死ぬ][食べる]

 [魚]の紙には、「釣り、イワナ、焼き魚、刺身」と、ほとんど「食」に直結した言葉が並んだ。生き物というより食べ物としてとらえられているようだ。それに対して[鳥]の紙には、「飛行機、空、翼、はばたく」と、イメージ的な言葉が多く、食べ物という感じはあまり伝わってこない。

夕食の食材は畑から収穫してきた夏野菜

夕食の食材は畑から収穫してきた夏野菜

 「魚は鳴かないしなぁ」
 「魚と違って鳥は、さばいたりするのを私も見たことがない」
 「子どもたちにはつぶすところまで見せなくてもいいのかもしれないけれど、温かかったからだがだんだん冷たくなっていくところは見てほしい気がする。どこまでが生きている命で、どこからが食べ物なのか…」
 「いずれはわかってほしいことではある。親の責任として、見せたいか見せたくないか」
 「子どものトラウマになっちゃいそうな気がして、それが心配」

 結論として、田んぼの合鴨を肉にする過程を教育ファームの活動として位置づけるが、もちろん参加は自由、とくに子どもに体験させるかどうかは親の判断に委ねることに。
 「ですが、まずは子どもたちの前に、お父さんお母さんたちにぜひ体験してもらいたいと思っています」と、鈴木さんは締めくくった。

 合鴨の解体を巡っての夜なべ談義。いのちをテーマに大人たちが真剣に考え、導き出した一つの答え。バジルクラブの「合鴨」の今後から目がはなせない。

我が子を思い浮かべて真剣な話し合い

我が子を思い浮かべて真剣な話し合い

(5月30日に合鴨のヒナを放した活動レポートはこちら

文責:関東ブロック事務局 中川哲雄