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環境の違いが子どもの世界を広げる~島・山・村の交流

2009 年 8 月 11 日

備後教育ファーム推進協議会(広島県・福山市)

ツボからとタコがニョロッ!

ツボからタコがニョロッ!

 瀬戸内海に浮かぶ走島(はしりじま)。そこの走島小学校(全校児童16名)に、山間部にある神石高原町立二幸小学校の全校児童16名、農村部にある福山市立箕島小学校の3年生28名が集まった。1泊2日の合同体験合宿は、今年度これが2回目。前回は二幸小での山村体験。今回は走島小で漁村ならではの体験をする。

タコツボ漁船の行方を食い入るように見つめる

タコツボ漁船の行方を食い入るように見つめる

 前回同様、3校の児童が入り混じって班に分かれ、ライフジャケットをつけ船に乗り込んだら、タコツボ漁の見学に出発だ。
 島に沿って10分ほど船を走らせたところに、漁師の船を発見。子どもたちを乗せた船が近寄ると、漁師はタコツボにつながった綱をさっそく手繰り寄せ始めた。子どもたちは、船の縁から身を乗り出すようにして作業に見入っている。

 やがて、ツボが海面にあがってきた。一つめ、二つめ・・・海水しか出てこない・・・五つめ、六つめ・・・ようやくツボからニョロッと足が見え、ツルンとタコが出てきた。「おおーー!」子どもたちから歓声があがる。
 船長さんが、「タコが中に入っているときは、ツボからあまり水が出てこないからわかるんだよ。よーく見てみな」と声をかける。子どもたちは、漁師がツボを逆さにした瞬間に、「入ってない~」「入ってるー!」と大きな声で判断するようになった。ときどき、「うわっ今度のはデカイ」「2匹入ってるー」などの声もあがって、大盛りあがり。

「見たことある?」漁師さんがタツノオトシゴをくれた

「見たことある?」漁師さんがタツノオトシゴをくれた

 お昼ごはんは、獲ったタコをはじめ海の幸のバーベキュー。走島小の子どもたちにとっては、普段から食べ馴れている味だが、他校の子どもたちから、
 「いいなあ、いつもこんなおいしいものが食べられて」
 「海が近くてすぐ泳ぎにいけるし、うらやましい」
 といわれ、あらためて島の暮らしのよさを見直したようだ。

 自分たちが当たり前と思っていたことが、必ずしも当たり前のこととは限らない・・・。島、山村、農村、まったく違う地域に暮らす子どもたちが交流することで、彼らの世界観は確実に広がっている。

 

文責:中四国ブロック事務局 鈴木江美留